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クッションと姿勢保持用具について

車いすクッションと姿勢保持用具の使用目的

基本的には車いす選びにクッションは必須と考えていいと思います。お尻等にかかる圧を分散させることと、姿勢を保持することの方法は基本的に同じです。その程度によって、クッションやパッド、ベルトなどのパーツを組み合わせて使用します。これには、次のような目的があります。

  1. 車いすを使用するユーザーの体格にサイズを合わせる。
  2. 車いすに長時間座っても疲れにくく,お尻や背中が痛くなったり,褥創発生を防止するために体圧を分散させて減圧をする。
  3. 車いすに座ったとき,身体が傾かず,座位姿勢を保つ。
  4. 褥創発生や身体の柔軟性低下,変形,関節拘縮を予防。

様々な問題の原因となる体圧がお尻の坐骨や背中の一ヶ所に集中しないよう、クッションを身体に添わせて圧を分散させます。良い姿勢を保つことで、快適に車いす上で過ごすことができるようになります。

車いすクッションはお尻の下に敷く「シートクッション」と、背に当てる「バッククッション」があり、お尻や背中にかかる圧の減圧と姿勢の保持をサポートする目的があります。またこれらのクッションに部分的に必要に応じて組み合わせて使用するパッドやベルト、バンドなどのパーツや器具まで多種多様にあります。ここではまず、基本となる「シートクッション」と「バッククッション」の基本的な形状について解説します。

「シートクッション」と「バッククッション」の基本形状

(画像挿入)

車いすクッションの素材

主に下記に示す種類があります。

フォーム

ポリウレタン樹脂や発泡プラスティックを使う化学製品。発泡剤量を変えて硬さを変化させる。クッションには既製だけでなく、カッターナイフで切り出したり、発泡剤から採型しオーダーメイドできるものがある。他の素材よりも種類が豊富で価格が安いものが多い。

ゲル

ゲル化剤で液体をゼリー状にし、「ぐにゃ」とした感じの質感になり、特に圧分散性に優れている。クッションとしては重量があり、価格は高価になる。

エア

空気を満たした袋が複数密集する中身からなり(セル構造)、中の空気量を調整して圧分散を図り使用する。

リキッド

液体、いわゆるウォータークッション。中身の量は調整可能なタイプとできないタイプがある。防腐剤を入れ、調整不要のタイプが多い。

クッションの形状

フラット

支持面が平面なタイプ。

コンター

支持面が身体の形状に添った曲面があるタイプ。

カットアウト

クッションの一部を切り取って部分的に圧を変えるタイプ。

姿勢保持用具

ここではシートクッションとバッククッション以外を姿勢保持用具として、別に扱っています。

本体となる車いすとシートクッションやバッククッションだけでは姿勢保持が不十分な場合、必要に応じ、身体の部位をパッドやより支持性の高いサポートというパーツで支持します。それにより広い面積で体を支えたり、シートの下にウェッジを入れシート角度を変えるなどして姿勢保持を図ります。身体が傾かないようにクッションを挟む・押さえるという考え方ではなく、あくまで「広い面積で支え身体にかかる圧を分散し、安定して楽に力を抜いて座れるようにする」ということが姿勢保持の原則です。